昔は家電店でしか売られていなかったイヤホンですが、今ではコンビニやドラッグストアなどでも見かけるようになりましたね。
あまり知られていませんが、イヤホンは実は100円ショップの人気商品の一つ。
しかし!家電量販店では、高いものは1万円を超え、安いものでも1,000円はするイヤホン。
それに比べたら、まさしく桁違いに安いのが100均イヤホン。
安すぎて、不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 音質は大丈夫なの?
- すぐ壊れたりしないの?
- 結局、どれがおススメなの?
そんな気になる、100均イヤホンの実力について、今回はFLET’S・百圓領事館の家電担当バイヤーに聞いてみました!
教えていただいたのは、この方。
須藤さん
新卒で家電量販店に入社。オーディオなどの黒物家電から、炊飯器などの白物家電まで幅広く担当。その後、FLET’S・百圓領事館の運営会社に入社し、イヤホンをはじめ電池やスマホ用品などを専門に取り扱うバイヤーに。自身も音楽好きで、音質には人一倍のこだわりあり!
目次
質問.1 音質は大丈夫なの?
いきなりですが、100均イヤホンの音質って、どうなんですか?
正直、良くないですね。
え、そうなんですか・・・。
「安いけど、じつはスゴイ」みたいな流れを期待していたのですが。
今、家電店で販売しているものはすごく性能が良くなっているので、それらと比べると、どうしても見劣りしてしまいます。
とはいえ、雑音がするなんてことはないですし、普通に聴く分には問題ありません。
ただ音質にこだわりがある人は、満足できないという意味です。基本的に20~24,000ヘルツ、16オームを・・・
ち、ちょっと待ってください。
ヘルツとかオームとか、全然、わかんないのですが・・・。
ヘルツは、再生周波数帯域を表す単位、と言ってもわからないですよね。
ようするに低音や高音など、イヤホンが再現できる音域を表すのがヘルツです。
人間が聞き取れる音域は20~24,000ヘルツと言われているのですが、FLET’S・百圓領事館のイヤホンはすべてその領域をカバーしています。
じゃあ、全然大丈夫じゃないですか。
逆にそれ以上広い音域をカバーしても、耳には聴こえないのですよね?
それが、やはり音質にこだわる人には違うんですよね。
でも、私みたいにあまり音質にこだわりがない人は、気づかないレベルなんじゃないですか?
そうかもしれませんね。
音質が良いとは言えないけど、決して悪いわけではないというのが正確な表現かもしれません。
あと、オームというのは何ですか?
オームはインピーダンス、つまり抵抗値のことです。って、これもわかりづらいですよね。
ざっくり言うと、この値が大きくなるほどノイズが少なくなるので、クリアな音になるんです。
FLET’S・百圓領事館のイヤホンは16オームとのことでしたが、これはどうなんでしょう?
1万円近くするイヤホンには、20オームなどのものもあるので、それに比べると正直劣りますね。
ただ、すごい大音量で聴いたときに、音割れを感じてしまうというレベルなので、普通の音量で聴く分には気にはならないと思います。
なるほど。
須藤さんの評価が厳しいだけで、そりゃ1万円のイヤホンに比べたら劣るかもしれないけど、決して音質が良くないわけではなく普通の人が聴くには十分ということですね。
質問.2 すぐ壊れたりしないの?
多くの人が気になっていると思うのですが、100均イヤホンってすぐに壊れちゃたりはしないんですか?
昔はそういうこともあったのかもしれませんが、今FLET’S・百圓領事館で扱っているものは、大手メーカーさんも使われている工場で作られているので、品質的には問題ないですよ。
でも、イヤホンって急に聴こえなくなりますよね?
それは断線が原因です。
とくに、差込口や二股に分かれる部分が断線しやすいです。
これは構造的な問題で、100均イヤホンでも高額なイヤホンでもこの部分は故障するときはしてしまいます。
断線を防ぐ方法ってありますか?
当たり前のことですが、強く引っ張らないこと。
また、よくプレイヤーにイヤホンを巻きつけている人がいますが、あれも断線の原因になります。
あとイヤホンを絡まったままにしておくのもやめたほうがいいですね。
なるほど。やっぱり丁寧に扱うことが一番ということですね。
断線しないイヤホンってないのですか?
しないわけではありませんが、プラグがL字のものを選ぶといいですよ。
プラグには真っすぐなI字と、直角に曲がったL字の2タイプあります。
強く引っ張った場合、I字だとその力がストレートにかかってしまって断線しやすいのですが、L字だと曲がっている分、負荷が軽減されるんです。
そーなんですね!
確かにI字とL字があることは知っていましたが、そんな違いがあるとは全然知りませんでした。
これからは100均イヤホンに限らず、イヤホンを買うときにはL字タイプを選ぶようにします。
質問.3 結局、どれがおススメなの?
FLET’S・百圓領事館には数多くの100均イヤホンがありますよね。
結局、どれが一番おススメなんですか?
100均イヤホンの一番の魅力は、使用シーンや好みに合わせて、最適なものを気軽に選べることだと思っています。
なので、一番と言われると難しいのですが、こんな人にはコレがおススメということで良ければ紹介させていただきます。
1) デザインで選ぶなら、グロスカラー!
音質よりもデザインが可愛いほうがいい、という方にお薦めなのがイヤーピース(耳に入れる部分)がメタリック調になっているグロスカラータイプです。
黒×ゴールド、黒×ブルー、白×シルバー、白×ピンクの4色から選べるのもうれしいところ。
カナルタイプなので音漏れしませんし、スペック的には普通ですが、個人的には音のバランスが良いと感じています。
2) ラジオ派に根強い人気を誇る片耳タイプ!
じつは今でも人気なのが、ラジオを聴くときに最適な片耳タイプです。
音質にこだわらないから、安い物で十分という方が多いのかもしれませんね。
また病院でテレビを観るときのために使われている方も多いですよ。
なので、1m・3m・5mと長さを3種類用意していています。
パッケージには1mをラジオ用、3mをテレビ用など書いていますが、使用目的にあった長さを選んでもらえればと思います。
3) いつも絡まっちゃう人には、フラットタイプ!
人のことは言えないのですが、いつもイヤホンが絡まっちゃっている人っていますよね。
そんな人には、コードが平面になっているので絡まっても、すぐに解けるフラットタイプがおススメです。
とても便利なのですが、家電専門店などではあまり見かけないタイプです。
ニュアンスのあるカラーと相まって、デザインとしても魅力的なものになっています。
4) 調整しやすく、持ち運びに便利な、リール式!
プレイヤーをバッグなどに入れている方もいると思いますが、立っているときと座っているときでは、ちょうどいい紐の長さは違いますよね。
そんなとき簡単に長さを調整できて便利なのがリール式です。
全部巻き取ればコンパクトになって持ち運びに便利ですし、当然絡まることもありません。
そういう意味で、便利さ重視ならこれが一番ですね。
5) 延長コードでさらにイヤホンが便利に!
先ほど断線の話をしましたが、もう一つ断線を防げる裏ワザがあって、それが延長コードを使うことなんです。
どうしても断線しやすいプラグをイヤホン本体ではなく、延長コードにすることで、本体が断線するリスクを軽減させることができます。
また一般的なイヤホンの長さは1m程度ですが、プレイヤーをバッグに入れて聴くときは微妙な長さなんですよね。
なので、30cmと50cmの延長コードを用意しています。
とくに50cmのほうはボリュームを調整でき、コードが邪魔にならないように留めることができるクリップが付いているので、とても重宝するはずです。
加えて、イヤホンをしてテレビを観るとき用に2mのものも取り扱っているので、かなり充実したラインナップになっています。
なるほど。
なんでこんなにイヤホンの種類があるんだろうと思っていたのですが、それぞれにちゃんと役割があるのですね。
はい!100均だからこその気軽さと買いやすさで、みなさんのライフスタイルにぴったりなものをセレクトしてもらえるのが一番うれしいですね。
ズボラな私は、いつもイヤホンが絡まっちゃうので、早速フラットタイプを使ってみたいと思います。
2018年の100均イヤホンと関連アクセサリーはこちら!
須藤さんに、電源タップについても聞いてみました!
今回の商品は……
- 密閉型グロスカラーステレオイヤホン1.0m 税込108円
- いつものラジオイヤホン1m 税込108円
- いつものテレビイヤホン3m 税込108円
- なが~いコードのイヤホン5m 税込108円
- 密閉型ステレオイヤホンフラットコード1.0m 税込108円
- 密閉型ステレオイヤホンカラーコードリール70cm 税込108円
- 3.5mmI型ステレオミニプラグ ステレオ延長コード30cm 税込108円
- 3.5mmI型ステレオミニプラグ ステレオ延長コード約2m 税込108円
- ボリュームコントローラー付オーディオ延長コード 税込108円